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【体系解説】「化学反応式」のしくみとつくり方

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※本ナレーションはAIによるプロ声優の音声を使用しています。 今後、全編を最適化した高品質ナレーションをAudible版として公開予定です。

目次

この記事を読んでわかること

  • 化学反応式とは何か、その基本的な考え方がわかる。
  • 係数のつけ方と「数合わせ」の手順が理解できる。
  • 反応式に分数の係数が出たときの対処法(整数化のコツ)が身につく。
  • イオン反応式の書き方と、関与しないイオンの扱いがわかる。
  • 化学反応式を「原子の組み換えのルール」として整理できる。

「化学反応式って、どうつくるの?」
「係数ってなに?分数でもいいの?」

そんな疑問をもつあなたに向けて、今回は【化学反応式のしくみとつくり方】をわかりやすくナビゲートしていきます!


この記事では、「原子の組み換えのルール」や「分数が出たときの対処法」など、つまずきやすいポイントを一つずつ丁寧に解説します。一緒に考えてみましょう!


📘化学反応式とは?原子の数は変わらない!

化学反応とは、物質を構成する「原子」の組み換えによって、新しい物質ができる現象です。

ここで大事なポイントは、

ということ。

水素と酸素から水ができる反応

2H₂ + O₂ → 2H₂O

このような反応の変化を、化学式で表したものが「化学反応式」です。

化学反応式は、原子の組み合わせが変わる様子を表したもの、と言えます。

📘係数ってどうつける?──「数合わせ」のコツ

化学反応式では、反応の前後で原子の種類と数がピッタリ同じになるように「係数」をつけていきます。

例1:メタンCH₄の燃焼

まずは基本パターンから見ていきましょう。

 〔1〕CH₄ +〔2〕O₂ →〔1〕CO₂ +〔2〕H₂O

手順

① CH₄が最も複雑なので1をつける
② C原子は1つ → CO₂も1つ
③ H原子は4つ → H₂Oは2つ
④ O原子は右に4つ → O₂を2つ

この「係数をつけていく流れ」は慣れるとスムーズにできるようになります!


[H3]例2:分数が出る場合はどうする?

C₂H₆(エタン)の燃焼反応では、酸素の係数が「7/2」という分数になってしまいます。

そのときは、式全体の係数を2倍して「整数」に直すのがコツです。

✅最終形:
〔2〕C₂H₆ +〔7〕O₂ →〔4〕CO₂ +〔6〕H₂O

[BOX:yellow]
分数が出たら、全体を2倍して“整数化”すればOKです!
[/BOX]


[H3]イオン反応式ってなに?

水に溶けている状態の反応では、「イオン」として存在していることが多くあります。

イオン反応式では、実際に反応に関わるイオンだけを抜き出して書きます。

[H3]例:AgNO₃+NaClの反応

Ag⁺+Cl⁻ → AgCl(沈殿)

[BOX:note]
✅ 関係ないイオン(Na⁺、NO₃⁻)は省略
✅ 左右の電荷の合計が等しいか確認
[/BOX]


[H3S]✔まとめ:化学反応式はこう考えよう

✅ 原子の数は左右でそろえる。
✅ 分数が出たら、全体に分母をかけて整数に直す。
✅ イオン反応式では、関与しないイオンを省く。
✅ 電荷の総和が左右で等しいことを確認。

[BOX:yellow]
反応式=「ルールにそって原子を並べ直す」パズルのようなもの。
まずは手を動かして、数のつじつまを合わせてみましょう!
[/BOX]


続きでは、モル計算や濃度の計算など、化学の重要単元を「しくみ+演習」でしっかり学べます。

前の単元↓

次の単元↓

📘 理論化学を「しくみ」で学びたい方へ

※この記事は理論化学の土台の上に成り立っています。

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