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【体系解説】イオンとは何か? キホンからイオン化エネルギーまで

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※画像は近日中にすぐに挿入します(2025年8月9日現在)

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(後日追加予定)※この記事は、プロのナレーションで「音声でも学べます」!

目次

イオンとは? 基本の考え方をつかもう

📘 陽イオンと陰イオンの違い

イオンとは、電気を帯びた粒子のことです。原子はふつう、陽子と電子の数が等しく電気的に中性ですが、電子を失ったり受け取ったりすると電荷を帯びます。

  • 電子を失う → マイナスが減り、全体はプラスに → 陽イオン
  • 電子を受け取る → マイナスが増え、全体はマイナスに → 陰イオン

【例】
ナトリウム(Na):電子1個を失って Na⁺ に
塩素(Cl):電子1個を受け取って Cl⁻ に

ナトリウムと塩素のイオン化の模式図
陽イオンと陰イオンの生成

📘 イオン式の読み方・書き方

  • 陽イオン:元素名+「イオン」 例)アルミニウム → アルミニウムイオン(Al³⁺)
  • 陰イオン:語尾を「〜化物イオン」に変更 例)塩素 → 塩化物イオン(Cl⁻)
陽イオンの例:アルミニウムイオン(Al³⁺)
陽イオンの例
陰イオンの例:塩化物イオン(Cl⁻)
陰イオンの例

イオン化エネルギーの意味と周期表の傾向

📘 イオン化エネルギーとは?

原子から電子を1個取り去って、1価の陽イオンにするために必要な最小のエネルギーです。陽子(+)と電子(−)の間には引力があり、それを振り切るために外部からエネルギーを加えます。

電子を取り去るときのエネルギーの説明図
イオン化エネルギーの概念図
イオン化エネルギーと陽子・電子の関係図
陽子と電子の引力

📘 イオン化エネルギーの傾向

  • 横方向(周期):右にいくほど大きい
  • 縦方向(族):下にいくほど小さい

理由はこうです。右にいくほど陽子が増え、電子は強く引きつけられます。下にいくほど電子殻が増え、電子が核から遠くなり引力が弱まります。

周期表におけるイオン化エネルギーの傾向図1
周期表の傾向(横方向)
周期表におけるイオン化エネルギーの傾向図2
周期表の傾向(縦方向)
イオン化エネルギーの増減を示す模式図
イオン化エネルギーの増減

📘 イオン化エネルギーを左右する2つの要因

  1. 電子と原子核の距離:遠いほど引力が弱く、電子を取りやすい
  2. 陽子の数:多いほど引力が強く、電子を引きつけやすい

まとめと次のステップ

イオンの成り立ちとイオン化エネルギーの基本を押さえると、周期表の見方や化学反応の理解が一気に楽になります。ここで紹介したのはほんの一部です。

電子書籍『一問一答 理論化学1』では、今回の内容をさらに詳しく、問題形式と図解で徹底解説しています。次は「電子親和力」や「イオン半径の変化」にも踏み込んでみましょう。化学の世界がぐっとクリアになりますよ。

📘電子書籍でもっと学びたい方へ

※この記事は、電子書籍『一問一答 理論化学1|原子の構造、化学結合、物質量と化学反応式』の内容の一部を紹介しています。さらに詳しい解説と問題演習を通じて、化学のしくみをしっかり理解したい方は、ぜひ本書をご覧ください。

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