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【体系解説】イオン結合の仕組みと性質|組成式から融点の高さまで一気に理解する

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(後日追加予定)※この記事は、プロのナレーションで「音声でも学べます」!

目次

📘 金属と非金属が出会うとき

金属元素は陽イオンになりやすく、非金属元素は陰イオンになりやすい性質があります。例:ナトリウム(Na)→ Na⁺、塩素(Cl)→ Cl⁻。ただし、水素(H)は非金属ですが、H⁺になる点に注意です。

📘 イオン結晶の規則的な並び方

陽イオンと陰イオンは静電気的な引力(クーロン力)で強く引き合い、方向性のない力で多数のイオンが規則正しく並びます。これが「イオン結合」です。

イオンと陰イオンの結びつき
イオン結合のイメージ

📘 電気的中性になるようにする

イオン結合でできた物質は、「構成イオンの種類と数の比」を表す組成式で示されます。原則は電気的中性で、陽イオンの正電荷と陰イオンの負電荷の合計が0になるように組み合わせます。

組成式の例
組成式をつくるときのポイント

📘 代表的な組成式の例

  • NaCl → Na⁺(+1)とCl⁻(−1)が1:1
塩化ナトリウムのつくり方
  • CaCl₂ → Ca²⁺(+2)とCl⁻(−1)が1:2
塩化カルシウムのつくり方
  • Ca(OH)₂ → Ca²⁺とOH⁻が1:2
水酸化カルシウムのつくり方

📘 固体と液体で変わる電気伝導性

固体のイオン結晶は電気を通しません。なぜなら、イオンが固定されて動けないからです。しかし、融解したり水に溶かしたりすると、イオンが自由に動き、電気を通すようになります。

水溶液になると電気を通す

📘 融点を左右する2つのポイント

  1. 価数の積が大きいほど結合は強く、融点は高い
    例:NaCl(1×1=1)よりMgO(2×2=4)の方が融点が高い。
  2. イオン間距離が短いほど結合は強く、融点は高い
    例:Mg²⁺はCa²⁺より小さいため、MgOの方が融点が高い。

イオン化合物の融点の高さ

イオン結合は「電荷のバランス」と「イオン間の距離」がすべてのカギです。組成式を正しく書ければ、物質の性質や融点の高さまで予測できるようになります。

この続きでは、共有結合や分子間力と比較し、物質ごとの特徴を見ていきます。詳しい解説と練習問題は電子書籍『一問一答 理論化学1』でチェックしてください。

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