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高分子化学――重合の分類から、結晶/非結晶、平均分子量の計算までを一本につなぐ

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高分子(合成樹脂・合成繊維)は、用語が多くて暗記に見えがちです。
しかし本当は、**「分子のつながり方」と「分子の並び方」**が分かると、性質も計算も一気につながります。

ポリスチレン(繰り返し単位)の構造式
参照:wikimedia commons

この記事では、次の流れで整理します。

  • 重合の分類(縮合・付加・共重合・開環…)を迷わなくする
  • 結晶部分/非結晶部分が、密度・分子間力・強度などを決める理由
  • 高分子特有の平均分子量と、浸透圧による分子量測定の計算
  • スチレン→ポリスチレンで、重合度 NNN を出す典型問題の解き方

「覚える」より先に、理屈で組み立てられるように書きます。 2025年10月4日の授業記録より


目次

1. まず全体像:高分子の学習は「2本柱」で整理できる

高分子で混乱する原因は、内容が2系統あるのに、混ざって覚えてしまうことです。

柱A:どうつながるか(=重合の種類)

  • 単量体がどう反応して鎖になるか
  • 副生成物が出るか/二重結合が開くか/複数の単量体を混ぜるか

柱B:どう並ぶか(=構造と性質)

  • 規則正しく詰む(結晶部分)
  • 乱雑に絡む(非結晶部分)
    この違いが、密度・強度・融け方(軟化)などに直結する

この2本柱で整理すると、用語が増えても「迷子」になりにくいです。 高分子化合物_縮合重合_付加重合_共重合_1004_08-45…


2. 重合を4つに分ける:名前ではなく「反応の癖」で見る

2-1. 縮合重合:官能基どうしがつながり、小分子が抜ける

縮合重合は、ざっくり言うと

  • 官能基を2個以上もつ単量体
  • 縮合反応を繰り返して鎖になり
  • 多くの場合、水などの小分子が取れる

というタイプです。
水が典型ですが、場合によっては HCl などが取れる例もあります。 高分子化合物_縮合重合_付加重合_共重合_1004_08-45…

理解の芯
「鎖が伸びるたびに、何かが“脱落”する」のが縮合重合。

(例として、アミノ酸同士が水を取ってペプチド結合でつながる流れは、縮合重合のイメージとして非常に強いです。 高分子化合物_縮合重合_付加重合_共重合_1004_08-45…)


2-2. 付加重合:二重結合が開いて、そのまま鎖が伸びる

付加重合は

  • 二重結合をもつ単量体
  • 付加反応を繰り返して
  • 副生成物なしで鎖になる

というタイプ。

理解の芯
「二重結合が“開いて連結点になる”】【副産物が出ない】で見分ける。


2-3. 共重合:単量体が2種類以上の「混合レシピ」

共重合は

  • 2種類以上の単量体を混ぜて
  • 1本の鎖(あるいは複数鎖)を作る

というタイプ。

ここで大事なのは、共重合は「特別な反応」というよりも、

材料(単量体)を複数にする設計思想

だという点です。 高分子化合物_縮合重合_付加重合_共重合_1004_08-45…


2-4. 開環重合:輪っかがほどけて鎖になる

開環重合は

  • 環状構造の単量体
  • 輪っかを開いて鎖になる

というタイプ。
環状の単量体(例:ε-カプロラクタム等)が出たら、この可能性を疑います。 高分子化合物_縮合重合_付加重合_共重合_1004_08-45…


3. 「結晶部分/非結晶部分」で性質が決まる:暗記を理屈に変える

高分子の性質の違いは、材料名の暗記ではなく

分子が規則正しく並んでいる部分(結晶部分)と、乱雑な部分(非結晶部分)

で説明できます。 高分子化合物_縮合重合_付加重合_共重合_1004_08-45…

この話が強い理由は、性質が連鎖的に決まるからです。


4. 結晶部分と非結晶部分:比較は「詰み方」から一気に決める

4-1. 結晶部分:規則正しい → 詰められる → 近い → 強い

結晶部分は「規則正しく配列した部分」。 高分子化合物_縮合重合_付加重合_共重合_1004_08-45…
ここから理屈をつなぐとこうなります。

  • 規則正しい
    ぎゅっと詰めやすい
    密度が大きくなりやすい 高分子化合物_縮合重合_付加重合_共重合_1004_08-45…
  • 詰んで近い
    → 分子が近く並ぶ
    分子間力が働きやすい(強くなりやすい) 高分子化合物_縮合重合_付加重合_共重合_1004_08-45…
  • 分子間力が強い
    → 引きはがすのにエネルギーが要る
    (軟化・融解に相当する)温度が高くなりやすい 高分子化合物_縮合重合_付加重合_共重合_1004_08-45…
  • 分子間力が強い
    → 形が崩れにくい
    強度が大きい(硬い) 高分子化合物_縮合重合_付加重合_共重合_1004_08-45…

つまり、覚える順番ではなく
「詰められるか」→「近いか」→「分子間力」→「温度・強度」
で決まります。


4-2. 非結晶部分:乱雑 → 詰めにくい → 離れる → 弱い

非結晶部分(無定形部分)は「不規則で乱雑」。 高分子化合物_縮合重合_付加重合_共重合_1004_08-45…
同じ理屈で逆向きに決まります。

  • 乱雑
    → 詰めにくい
    密度が小さくなりやすい 高分子化合物_縮合重合_付加重合_共重合_1004_08-45…
  • 離れやすい
    分子間力が小さくなりやすい 高分子化合物_縮合重合_付加重合_共重合_1004_08-45…
  • 分子間力が弱い
    温度が低めで柔らかくなりやすい 高分子化合物_縮合重合_付加重合_共重合_1004_08-45…
  • 分子間力が弱い
    強度が小さい(柔らかい) 高分子化合物_縮合重合_付加重合_共重合_1004_08-45…

ここまで理屈が一本で通るので、「表」を丸暗記するより安定します。


4-3. 身近な例:ペットボトルで“硬さ”を思い出す

ペットボトルを握ったとき、

  • しっかり形を保つ部分
  • へこみやすい部分

があります。こういう「体感」を、結晶/非結晶のイメージに接続すると、テストでも思い出しやすいです。 高分子化合物_縮合重合_付加重合_共重合_1004_08-45…


5. 高分子は「一定の融点」を示しにくい:ガラス転移点の感覚

低分子(分子量が小さい物質)は、融点が比較的はっきりします。
しかし高分子は、

  • 分子量にばらつきがある
  • 結晶部分と非結晶部分が混在する

ため、一定の融点でスパッと変化しにくい。 高分子化合物_縮合重合_付加重合_共重合_1004_08-45…

そこで高分子では「ガラス転移点(などの概念)」を使って、
“硬い状態→柔らかい状態”へ変化し始める温度を表します。 高分子化合物_縮合重合_付加重合_共重合_1004_08-45…

ここは「用語暗記」に見えやすいですが、本質は

結晶みたいに揃っていない部分が、先に動き出す

というイメージです。


6. 平均分子量:なぜ必要か、何を平均しているのか

高分子は「同じ物質名でも、分子量が一つに決まらない」ことが普通です。 高分子化合物_縮合重合_付加重合_共重合_1004_08-45…
だから代表値として 平均分子量 を使います。

ここでつまずく人が多いのは、平均分子量を

  • “なんとなくの平均”
  • “代表値っぽい何か”

として扱ってしまうことです。

本来は、

分子量が違う鎖が混ざっている集団を、何らかの方法で測って代表値を出している

という話です。 高分子化合物_縮合重合_付加重合_共重合_1004_08-45…


7. 浸透圧で分子量を測る:式を「暗記」から「意味」へ

浸透圧の基本式はπ=CRT\pi = C R Tπ=CRT

さらに、濃度 C=nVC = \frac{n}{V}C=Vn​ を使えばπV=nRT\pi V = nRTπV=nRT

に変形できます。 高分子化合物_縮合重合_付加重合_共重合_1004_08-45…

ここで重要なのは、「形を覚える」ことではなく、

  • どの情報が与えられているか(濃度か、物質量か、体積か)
  • どの形にすると代入しやすいか

で式を選べることです。 高分子化合物_縮合重合_付加重合_共重合_1004_08-45…

計算の芯(よく出る流れ)

  1. 与えられた浸透圧 π\piπ、体積 VVV、温度 TTT を確認
  2. πV=nRT\pi V = nRTπV=nRT で 溶質の物質量 nnn を出す
  3. 溶質の質量が与えられていれば
     M=質量nM = \frac{\text{質量}}{n}M=n質量​
    分子量(=平均分子量) を出す

この手順に慣れると「浸透圧=分子量測定」が急に現実味を帯びます。


8. スチレン→ポリスチレン:重合度 NNN を出す典型問題

スチレンは「ベンゼン環+ビニル基」の単量体で、二重結合を持つので付加重合できます。 高分子化合物_縮合重合_付加重合_共重合_1004_08-45…
この単元では、スチレンは後でゴム(共重合)にも絡むため、優先度が高い単量体です。 高分子化合物_縮合重合_付加重合_共重合_1004_08-45…

重合度 NNN の考え方(超定番)

ポリマーの平均分子量 Mˉ\bar{M}Mˉ と、繰り返し単位の分子量 M0M_0M0​ が分かれば、NMˉM0N \approx \frac{\bar{M}}{M_0}N≈M0​Mˉ​

となります。 高分子化合物_縮合重合_付加重合_共重合_1004_08-45…

例として、繰り返し単位が 104、平均分子量が 5.98×1055.98\times 10^55.98×105 ならN5.98×1051045.75×103N \approx \frac{5.98\times 10^5}{104} \approx 5.75\times 10^3N≈1045.98×105​≈5.75×103

有効数字を整えてN5.8×103N \approx 5.8\times 10^3N≈5.8×103

という形になります。 高分子化合物_縮合重合_付加重合_共重合_1004_08-45…

ここでの勝ち筋はシンプルで、

  • 繰り返し単位の分子量をミスらない
  • 最後は 割り算(中学数学の一次方程式レベル)
  • 有効数字をそろえる

この3点だけで安定します。 高分子化合物_縮合重合_付加重合_共重合_1004_08-45…


9. まとめ:高分子は「用語→理屈→計算」の順で強くなる

最後に、この記事の要点を再接続します。

  • 重合の分類は「反応の癖」で整理する(副生成物/二重結合/混合/開環)
  • 性質は「結晶部分=詰む」「非結晶部分=乱雑」から連鎖的に決まる
  • 平均分子量は“便利な言葉”ではなく、ばらつきのある集団の代表値
  • 浸透圧は π=CRT\pi=CRTπ=CRT ではなく、意味で式変形できるかが勝負
  • スチレン→ポリスチレンの重合度は NMˉ/M0N\approx \bar{M}/M_0N≈Mˉ/M0​ の一点突破

暗記で押し切るほど、この分野は重くなります。
逆に「理屈の連鎖」で持てると、計算問題はむしろ軽くなります。

高分子化学

――重合の分類から、結晶/非結晶、平均分子量の計算までを一本につなぐ

高分子(合成樹脂・合成繊維)は、用語が多くて暗記に見えがちです。
しかし本当は、**「分子のつながり方」と「分子の並び方」**が分かると、性質も計算も一気につながります。

この記事では、次の流れで整理します。

  • 重合の分類(縮合・付加・共重合・開環…)を迷わなくする
  • 結晶部分/非結晶部分が、密度・分子間力・強度などを決める理由
  • 高分子特有の平均分子量と、浸透圧による分子量測定の計算
  • スチレン→ポリスチレンで、重合度 NNN を出す典型問題の解き方

「覚える」より先に、理屈で組み立てられるように書きます。 高分子化合物_縮合重合_付加重合_共重合_1004_08-45…


1. まず全体像:高分子の学習は「2本柱」で整理できる

高分子で混乱する原因は、内容が2系統あるのに、混ざって覚えてしまうことです。

柱A:どうつながるか(=重合の種類)

  • 単量体がどう反応して鎖になるか
  • 副生成物が出るか/二重結合が開くか/複数の単量体を混ぜるか

柱B:どう並ぶか(=構造と性質)

  • 規則正しく詰む(結晶部分)
  • 乱雑に絡む(非結晶部分)
    この違いが、密度・強度・融け方(軟化)などに直結する

この2本柱で整理すると、用語が増えても「迷子」になりにくいです。 高分子化合物_縮合重合_付加重合_共重合_1004_08-45…


2. 重合を4つに分ける:名前ではなく「反応の癖」で見る

2-1. 縮合重合:官能基どうしがつながり、小分子が抜ける

縮合重合は、ざっくり言うと

  • 官能基を2個以上もつ単量体
  • 縮合反応を繰り返して鎖になり
  • 多くの場合、水などの小分子が取れる

というタイプです。
水が典型ですが、場合によっては HCl などが取れる例もあります。 高分子化合物_縮合重合_付加重合_共重合_1004_08-45…

理解の芯
「鎖が伸びるたびに、何かが“脱落”する」のが縮合重合。

(例として、アミノ酸同士が水を取ってペプチド結合でつながる流れは、縮合重合のイメージとして非常に強いです。 高分子化合物_縮合重合_付加重合_共重合_1004_08-45…)


2-2. 付加重合:二重結合が開いて、そのまま鎖が伸びる

付加重合は

  • 二重結合をもつ単量体
  • 付加反応を繰り返して
  • 副生成物なしで鎖になる

というタイプ。

理解の芯
「二重結合が“開いて連結点になる”】【副産物が出ない】で見分ける。


2-3. 共重合:単量体が2種類以上の「混合レシピ」

共重合は

  • 2種類以上の単量体を混ぜて
  • 1本の鎖(あるいは複数鎖)を作る

というタイプ。

ここで大事なのは、共重合は「特別な反応」というよりも、

材料(単量体)を複数にする設計思想

だという点です。 高分子化合物_縮合重合_付加重合_共重合_1004_08-45…


2-4. 開環重合:輪っかがほどけて鎖になる

開環重合は

  • 環状構造の単量体
  • 輪っかを開いて鎖になる

というタイプ。
環状の単量体(例:ε-カプロラクタム等)が出たら、この可能性を疑います。 高分子化合物_縮合重合_付加重合_共重合_1004_08-45…


3. 「結晶部分/非結晶部分」で性質が決まる:暗記を理屈に変える

高分子の性質の違いは、材料名の暗記ではなく

分子が規則正しく並んでいる部分(結晶部分)と、乱雑な部分(非結晶部分)

で説明できます。 高分子化合物_縮合重合_付加重合_共重合_1004_08-45…

この話が強い理由は、性質が連鎖的に決まるからです。


4. 結晶部分と非結晶部分:比較は「詰み方」から一気に決める

4-1. 結晶部分:規則正しい → 詰められる → 近い → 強い

結晶部分は「規則正しく配列した部分」。 高分子化合物_縮合重合_付加重合_共重合_1004_08-45…
ここから理屈をつなぐとこうなります。

  • 規則正しい
    ぎゅっと詰めやすい
    密度が大きくなりやすい 高分子化合物_縮合重合_付加重合_共重合_1004_08-45…
  • 詰んで近い
    → 分子が近く並ぶ
    分子間力が働きやすい(強くなりやすい) 高分子化合物_縮合重合_付加重合_共重合_1004_08-45…
  • 分子間力が強い
    → 引きはがすのにエネルギーが要る
    (軟化・融解に相当する)温度が高くなりやすい 高分子化合物_縮合重合_付加重合_共重合_1004_08-45…
  • 分子間力が強い
    → 形が崩れにくい
    強度が大きい(硬い) 高分子化合物_縮合重合_付加重合_共重合_1004_08-45…

つまり、覚える順番ではなく
「詰められるか」→「近いか」→「分子間力」→「温度・強度」
で決まります。


4-2. 非結晶部分:乱雑 → 詰めにくい → 離れる → 弱い

非結晶部分(無定形部分)は「不規則で乱雑」。 高分子化合物_縮合重合_付加重合_共重合_1004_08-45…
同じ理屈で逆向きに決まります。

  • 乱雑
    → 詰めにくい
    密度が小さくなりやすい 高分子化合物_縮合重合_付加重合_共重合_1004_08-45…
  • 離れやすい
    分子間力が小さくなりやすい 高分子化合物_縮合重合_付加重合_共重合_1004_08-45…
  • 分子間力が弱い
    温度が低めで柔らかくなりやすい 高分子化合物_縮合重合_付加重合_共重合_1004_08-45…
  • 分子間力が弱い
    強度が小さい(柔らかい) 高分子化合物_縮合重合_付加重合_共重合_1004_08-45…

ここまで理屈が一本で通るので、「表」を丸暗記するより安定します。


4-3. 身近な例:ペットボトルで“硬さ”を思い出す

ペットボトルを握ったとき、

  • しっかり形を保つ部分
  • へこみやすい部分

があります。こういう「体感」を、結晶/非結晶のイメージに接続すると、テストでも思い出しやすいです。 高分子化合物_縮合重合_付加重合_共重合_1004_08-45…


5. 高分子は「一定の融点」を示しにくい:ガラス転移点の感覚

低分子(分子量が小さい物質)は、融点が比較的はっきりします。
しかし高分子は、

  • 分子量にばらつきがある
  • 結晶部分と非結晶部分が混在する

ため、一定の融点でスパッと変化しにくい。 高分子化合物_縮合重合_付加重合_共重合_1004_08-45…

そこで高分子では「ガラス転移点(などの概念)」を使って、
“硬い状態→柔らかい状態”へ変化し始める温度を表します。 高分子化合物_縮合重合_付加重合_共重合_1004_08-45…

ここは「用語暗記」に見えやすいですが、本質は

結晶みたいに揃っていない部分が、先に動き出す

というイメージです。


6. 平均分子量:なぜ必要か、何を平均しているのか

高分子は「同じ物質名でも、分子量が一つに決まらない」ことが普通です。 高分子化合物_縮合重合_付加重合_共重合_1004_08-45…
だから代表値として 平均分子量 を使います。

ここでつまずく人が多いのは、平均分子量を

  • “なんとなくの平均”
  • “代表値っぽい何か”

として扱ってしまうことです。

本来は、

分子量が違う鎖が混ざっている集団を、何らかの方法で測って代表値を出している

という話です。 高分子化合物_縮合重合_付加重合_共重合_1004_08-45…


7. 浸透圧で分子量を測る:式を「暗記」から「意味」へ

浸透圧の基本式はπ=CRT\pi = C R Tπ=CRT

さらに、濃度 C=nVC = \frac{n}{V}C=Vn​ を使えばπV=nRT\pi V = nRTπV=nRT

に変形できます。 高分子化合物_縮合重合_付加重合_共重合_1004_08-45…

ここで重要なのは、「形を覚える」ことではなく、

  • どの情報が与えられているか(濃度か、物質量か、体積か)
  • どの形にすると代入しやすいか

で式を選べることです。 高分子化合物_縮合重合_付加重合_共重合_1004_08-45…

計算の芯(よく出る流れ)

  1. 与えられた浸透圧 π\piπ、体積 VVV、温度 TTT を確認
  2. πV=nRT\pi V = nRTπV=nRT で 溶質の物質量 nnn を出す
  3. 溶質の質量が与えられていれば
     M=質量nM = \frac{\text{質量}}{n}M=n質量​
    分子量(=平均分子量) を出す

この手順に慣れると「浸透圧=分子量測定」が急に現実味を帯びます。


8. スチレン→ポリスチレン:重合度 NNN を出す典型問題

スチレンは「ベンゼン環+ビニル基」の単量体で、二重結合を持つので付加重合できます。 高分子化合物_縮合重合_付加重合_共重合_1004_08-45…
この単元では、スチレンは後でゴム(共重合)にも絡むため、優先度が高い単量体です。 高分子化合物_縮合重合_付加重合_共重合_1004_08-45…

重合度 NNN の考え方(超定番)

ポリマーの平均分子量 Mˉ\bar{M}Mˉ と、繰り返し単位の分子量 M0M_0M0​ が分かれば、NMˉM0N \approx \frac{\bar{M}}{M_0}N≈M0​Mˉ​

となります。 高分子化合物_縮合重合_付加重合_共重合_1004_08-45…

例として、繰り返し単位が 104、平均分子量が 5.98×1055.98\times 10^55.98×105 ならN5.98×1051045.75×103N \approx \frac{5.98\times 10^5}{104} \approx 5.75\times 10^3N≈1045.98×105​≈5.75×103

有効数字を整えてN5.8×103N \approx 5.8\times 10^3N≈5.8×103

という形になります。 高分子化合物_縮合重合_付加重合_共重合_1004_08-45…

ここでの勝ち筋はシンプルで、

  • 繰り返し単位の分子量をミスらない
  • 最後は 割り算(中学数学の一次方程式レベル)
  • 有効数字をそろえる

この3点だけで安定します。 高分子化合物_縮合重合_付加重合_共重合_1004_08-45…


9. まとめ:高分子は「用語→理屈→計算」の順で強くなる

最後に、この記事の要点を再接続します。

  • 重合の分類は「反応の癖」で整理する(副生成物/二重結合/混合/開環)
  • 性質は「結晶部分=詰む」「非結晶部分=乱雑」から連鎖的に決まる
  • 平均分子量は“便利な言葉”ではなく、ばらつきのある集団の代表値
  • 浸透圧は π=CRT\pi=CRTπ=CRT ではなく、意味で式変形できるかが勝負
  • スチレン→ポリスチレンの重合度は NMˉ/M0N\approx \bar{M}/M_0N≈Mˉ/M0​ の一点突破

暗記で押し切るほど、この分野は重くなります。
逆に「理屈の連鎖」で持てると、計算問題はむしろ軽くなります。

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