モル計算が「見える」ようになる3つの変換
化学が苦手…モルって何?と思っていませんか?
実は、モル計算は「変換ルールさえ押さえれば」思ったよりスッキリ解けるようになります。
📘モル ↔ 質量(g)の変換
まずは一番よく出るこのパターンです。
「molに分子量をかけるとg、逆にgをmolに直すには分子量で割る」
例:H₂Oを2.0mol用意した場合、
→ 2.0 × 18 = 36g になります。
📘モル ↔ 体積(L)の変換
気体の場合はこのルールを使います。
標準状態(0℃・1気圧)では、1mol=22.4Lです。
例:H₂を3.0mol → 3.0×22.4=67.2L
📘モル ↔ 個数の変換
ここで登場するのがアボガドロ数です。
1mol = 6.0×10²³個の粒子
例:CO₂を2.0mol用意すると、
→ 2.0×6.0×10²³ = 1.2×10²⁴個 になります。
つながる!モル計算の道しるべ
ここで少し立ち止まって整理してみましょう。
一見バラバラに見えるモル計算も、実はどれも「molを通過点」にして変換しているだけです。
📘質量g → mol → 体積L
CO₂を88g持っていた場合:
① molに直す → 88 ÷ 44 = 2.0mol
※44はCO₂の分子量です。
② Lに変換 → 2.0 × 22.4 = 44.8L
📘個数 → mol → 質量g
H₂Oの分子が6.0×10²³個あったとき:
① molに直す → 6.0×10²³÷(6.0×10²³) = 1.0mol
② gに変換 → 1.0 × 18 = 18g
📘L → mol → 個数
Cl₂が33.6Lあるとき:
① molに → 33.6÷22.4 = 1.5mol
② 個数に → 1.5 × 6.0×10²³ = 9.0×10²³個
モル計算は、「3つの基本変換」と「molを介した変換の連携」で構成されています。
モル計算は、「3つの基本変換」と「molを介した変換の連携」で構成されています。
この流れをマスターすれば、計算問題に対する不安がグッと減ります。
「なんとなく解いていたモル計算が、意味のある変換に見えてきた」
そんな感覚がつかめてきたら、次のステップも見えてきます。
この記事の続きでは、「化学反応式とモル計算のつなげ方」や「過不足・濃度の計算」など、入試にも役立つ内容を扱っています。
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