目次
この記事を読んでわかること
- ヨードホルム反応の条件を説明できる
- 陽性となる構造の見分け方
- 銀鏡反応・フェーリング反応の位置づけ
- 正誤問題の解き方のヒント
- アセトンとアセトアルデヒドの違い
要約:ヨードホルム反応の条件と判別の要点を確認し、アルデヒド・ケトンの検出法を整理しました。
「アルデヒドとケトン、どこで見分ける?」という入試の定番を、ヨードホルム反応を軸に確認しました。授業では小テスト、要点確認、短い演習の順で進みました。
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ヨードホルム反応の基本
- 参照:教科書309ページ/図説237ページ。
- 反証ペアワーク:片方が「ヨードホルム反応の説明」、もう片方が要点の反証・補足を行う。
- 条件:水酸化ナトリウム水溶液とヨウ素(I2)を加え、加熱する。
- 生成物:特有のにおいをもつ黄色沈殿「ヨードホルム(CHI3)」。
構造要件と例
- 陽性となる構造の要点:メチルケトン基など、特定のパーツをもつ化合物が反応する。
- 具体例:エタノール、2-プロパノール、アセトンなどを挙げ、構造と反応性を確認。
- 反応式:NaOHとI2を用い、ヨードホルム(CHI3)が生成することを確認。
歴史と特徴
1822年に発見された古典的な反応。定性分析・構造決定に活用され、教育実験でも用いられる。
図説のチェックと演習導入
- 図説237ページ:RはHまたは炭化水素基を表す。思い込みに注意(状況で変わり得る)。
アルデヒドとケトンの検出・性質
- アルデヒドの検出:銀鏡反応、フェーリング液の還元。
- 2-プロパノールの酸化でアセトンが生成。
- アセトン:芳香のある無色の液体。水と任意の割合で混和。有機化合物をよく溶かすため有機溶媒として利用。
- 入試話題:東工大2021の複合問題(ヨードホルム反応/オゾン分解/銀鏡反応)紹介。
短時間演習
- 形式:共通テスト相当の正誤問題。アセトアルデヒドとアセトンの違いに着目。
- 解き方のコツ:物質を横並びで書き、各反応にマル/バツを付けて整理。
- 補足:アセトンはよい匂い、アセトアルデヒドは刺激臭。
- 答え合わせ:ホルムアルデヒドの化学式、銀が析出する反応、黄色沈殿の正体(CHI3)を順に確認。残りはカルボン酸・エステルへ接続。
講座Q&A(抜粋)
- 図説のページは?→ 237ページ。
- ヨードホルム反応で加えるものは?→ 水酸化ナトリウム水溶液とヨウ素(I2)。
- ヨードホルムの化学式は?→ CHI3。
- ヨードホルムの沈殿の色は?→ 黄色。
- 物質名確認:左=2-プロパノール/中央=アセトアルデヒド/右=アセトン。
今日の学び × 思考のヒント
- 何を「加えるか」から始める:反応名=条件の想起スイッチ。
- 「陽性となる構造」を図で固定:メチルケトン基とアセトアルデヒドを最初に確認。
- 正誤問題は「横並び整理」:物質を並べて各反応の○×を埋めると取りこぼしが減る。
まとめ
- ヨードホルム反応はI2+NaOH(加熱)でCHI3の黄色沈殿が出る。
- 陽性の中心はメチルケトン基とアセトアルデヒド。
- 銀鏡反応/フェーリング反応と併せて使い分けると判別が明確になる。
- 入試では複合問題化しやすい。条件→構造→生成物の順に再現して対応。
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